ルビーを評価する際のポイントとなるのは色、内包物、輝きの3点です。なかでも色はもっとも重要な評価ポイントです。色が濃くなればなるほど上質なものとされますが、最高の色を通り過ぎ黒くなってくると評価は下がっていいます。

内包物は輝きを損なっていない限り、気にすることはないでしょう。なぜならばルビーは酸化クロムが混入したことで赤色を発色していて、この酸化クロムもまた内包物です。つまり、天然のルビーには内包物があって当たり前なのです。

カラー
ルビーの色は産出国の違いなどが大きく影響しており、主な産地はミャンマー、タイ、スリランカ、ベトナム、タンザニア等で、場所によって採れるルビーの特徴が異なります。

ミャンマー産
ミャンマー産ルビーの一番の特徴は柔らか味のある赤色です。中でも、あざやかな鮮赤色は最高級のルビー色とされ、ピジョン・ブラッド(鳩の血)と呼ばれています。内包物が少なく輝きの良いピジョン・ブラッドは、最良のダイヤモンドよりも評価をうけることもあるほどです。

タイ産
タイ産のルビーはビーフ・ブラッド(牛の血)と呼ばれ、やや黒味がかった赤色です。ミャンマー産ルビーと比較すると、輝きは良いのですが、色の面ではどうしても評価が落ちます。だからといってタイ産ルビーのすべてがミャンマー産ルビーに劣るというわけではありません。また、タイ産ルビーのなかには、黒味を取り除く為にエンハンスメントと呼ばれる加熱による処理方法が導入されていることがあります。しかしこれは合法的な処理方法であるので評価をする際にマイナスにする必要はないでしょう。

スリランカ産
スリランカ産ルビーは明るい色が特徴で、チェリー・ピンクと呼ばれています。

透明度(内包物)
透明度は、石の中に内包物やキズが少ない物の事です。一般的に透明度が良く軟らかい色合いでありながら、力強い輝きの石は美しく、評価も高くなります。もちろん透明度の低い物は評価が下がります。また、色がくすんでない物の方が透明度は高くなり、評価が高くなります。

カットと輝き(照り)
良いカットとは、上部から入った光をどこにも逃さず上部へ跳ね返すバランスのよさによって決まります。また、ルビーが始めから持っている性質、力強く輝く力よっても輝きが違ってきます。照りの悪い物は、カットが良くても輝きが鈍くなりますが、カット面の良し悪しによっても輝きが違ってきます。

エンハンスメントについて
エンハンスメントとは、天然の宝石に人間の手が加えられ、本来具備されている資質を向上し、色等を鮮やかにするいう意味です。ルビーは地中の温度で色が赤い色に変化しますが、地中の温度が低い場合色が変化しません。このようなルビーの色を良くするために、ルビーを高温で焼きます。

トリートメントとはその石に資質が無いにもかかわらず、無理に色などを変えたもののことです。

エンハンスメントは石の評価はアップしますが、トリートメントに関しては評価は上がりません。